小豆島のオリーブ

小豆島素麺

小豆島とは

「小豆島(しょうどしま)」は、瀬戸大橋のちょうど真ん中あたりに浮かぶ人口約32,000人の香川県に属する島。瀬戸内海では、淡路島に次ぐ大きな島なのです。

寒霞渓や二十四の瞳、小豆島八十八ヶ所霊場などの観光名所を有し、小豆島素麺・醤油・佃煮などの産地として栄えてきました。

また2008年にはオリーブ樹脂100周年を迎え、その歴史とともに「オリーブの島 小豆島」の愛称は全国区になったものと思われます。

近年、健康志向・環境意識の高まりや、ゆとり・やすらぎを求めるなどの価値観の多様化が進み、とりわけ自然がいっぱいの小豆島は注目され続けています。

四国の玄関「高松」や岡山・阪神方面と船を使ってのアクセス性もよく、気軽に立ち寄れる癒しの世界。海が近く、自然が美しい。そして何より温かい島民性。

そんな素敵な環境の中、地場産業の一角として生駒屋は産声を上げたのでした。


小豆島手延べそうめんの歴史

讃岐(香川県)の「麺」といえば「うどん」を真っ先に思い浮かべる方が多いかと思いますが、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の「手延べ素麺」は、兵庫県たつの市(揖保乃糸)、奈良県桜井市三輪地区(三輪素麺)と並ぶ日本3大そうめん産地の一つとして位置づけられています。小豆島に素麺の製法が伝わったのは、今から約400年前の江戸時代初めといわれており、お伊勢参りに行った小豆島の住人が、旅の途中に奈良県の三輪で手延べ素麺づくりを見聞し、その技法を持ち帰り島に広めたのが始まりだとされています。

小豆島では10月初めから3月にかけて、細く延ばした素麺を陽にあてて乾燥させる様子がよく見られます。

真っ白い素麺のカーテンが風にそよぐ様は、小豆島の風物詩として親しまれています。


小豆島手延べそうめんの特徴

現在約200軒ほどあるとされている小豆島の素麺製造所。

少子高齢化の波におされ、後継者不足が叫ばれている昨今ですので以前はもっと多かったことでしょう。

では、なぜ小豆島がこれほどの素麺の産地として有名になったのでしょうか。それは、素麺づくりに適した気候風土と良質の原料がかつては地元で調達できていたという環境が背景にあります。

小豆島の手延べ素麺は、小麦と塩とごま油から作られています。温暖で雨が少なく日照時間が長い瀬戸内の気候は、小麦やごま、そしてオリーブの栽培に適した気候なのです。

また昔から塩田が多く、瀬戸内の海からは良質の天然塩が取れました。そのうえ、冬場は雪も少なく空気が乾燥しており、島特有の潮風もあって、延ばした素麺を乾燥させるのに好都合なところなのです。

素麺の触感の良さは、麺のコシと弾力性です。

これは、小麦粉に含まれているグルテンの働きによるものです。

手延べ素麺は、小麦粉に食塩水を加え、十分時間をかけて丁寧にこねます。少し延ばしては熟成させる工程を数回繰り返すことにより、より密なグリテン繊維が生じ、弾力性に富んだシコシコした触感の美味しい麺ができます。

細い麺の中に生きるコシ。

ほかの麺類に比べても茹でてからのびるまでの時間が長く美味しくいただけます。これこそがまさに手延べ素麺の神髄であり、手延べならではの特徴といえるのです。そしてごま油を使うことによって油の酸化速度を遅らせ、品質の安定化にもつながっているのです。なによりも職人さんが心を込めて、真冬の極寒黄に早朝から手間と時間をかけて作られる「手延べ素麺」、美味しいわけです。

乾麺はその特性上、梅雨から夏場の高温多湿の時季になるとカビが発生することがあります。梅雨を迎える前に陰干しすると、カビや虫の発生が抑えられ、品質が保てます。保存場所は、直射日光を避け風が通る乾燥した場所が最適です。長期間保存する場合は、ビニール袋などに入れ密封すると長く持ちます。


小豆島のオリーブ

小豆島オリーブの由来

オリーブの栽培が始まったのは6000年ほど前の地中海沿岸。以来、ヨーロッパの国々では神話や伝説にも数多く登場し、神々の木・平和の象徴として愛されてきました。

日本には安土桃山時代にポルトガルの宣教師によって伝えられたとされています。明治時代になると本格的な栽培の取り組みが始まり、全国各地に植樹されました。その中でも、香川県・小豆島と岡山県・牛窓地域のみが植樹に成功し、小豆島が「オリーブの島」として知られるようになったのです。

では、なぜオリーブが神々の木として崇められたのでしょう。その理由のひとつに、オリーブの木が持つ強い生命力があげられます。乾燥した地中海地方の大地で多量のオイルを含む果実を実らせ、嵐で木が倒れてもそこから新しい芽を出し再生してゆく。その力強さを古代の人々は崇めたのでした。

小豆島がオリーブの植樹に成功した要因の一つに、瀬戸大橋が地中海性気候と日照時間や降雨量が似ており、気温や土壌の性質も近かったからとされています。


オリーブオイルと生駒屋の麺

そんな平和の象徴であり神秘的なオリーブの産地「小豆島」に本社をもつ弊社生駒屋としましては、食品メーカーとして安全で安心・体に良いものをお客様にお届けしたい、郷土の産物を全国に向け発信したいという思いから、オリジナル素麺”オリーブの郷”にはエキストラバージンオリーブオイルを使用しています。

通常、小豆島素麺にはごま油を使いますが、オリーブの郷素麺はオリーブオイルで仕上げています。また、オリーブの郷素麺の中でも緑色をした「オリーブの葉茶」素麺には、小豆島産のオリーブの葉から抽出した茶水を練りこみ、オリーブの葉に含まれるポリフェノールを多く含む健康志向の素麺に仕上がっています。熱に強いオリーブオイルの特性から、麺を茹でても有効成分が残ったまま摂取することが可能なのです。

暑い夏・食欲の落ちる夏にこそ絶大な人気を誇る素麺。さらには様々な有効成分を同時に摂取できるといった、まさに一石二鳥な麺なのです。